ドルコスト平均法とは、一定の金額で継続的に買付けを入れることで、平均取得単価を下げる投資法の事です。
一定の金額で買付けを行うという事は『商品の価格が安い時は多めに買って、高い時は少なめに買う』といった買付けになるので、高値掴みを避け、含み損を抑える効果が期待できます。
ドルコスト平均法は資産運用における『積立投資』にも組み込まれており、暴落時のリスクを低くする初心者向けの投資手法です。
ちょっと難しい手法ですが、初心者が覚えるべきは『一括投資した時との比較』ですね。
投資初心者にありがちなミスとして、一気に全額を投資してしまい、いざ含み損が出た時に慌ててしまう事です。
最悪の場合『狼狽売り』をして、いらぬ損を出してしまいます。
ドルコスト平均法の利点とやり方について、当記事でしっかり学んでおきましょう。
目次
ドルコスト平均法の実例
実例を見てみましょう。
・投資資金は年間100万円
・1株1000円の株式に投資
この条件で、下記の2パターンに分けて投資を行います。
1:100万円を一括で投資する
2:毎月10万円ずつ投資して10ヶ月かけて100万円投資する(ドルコスト平均法)
100万円を一括投資した場合
まずは一括投資の場合を見ていきましょう。
1株1000円の株に、100万円を一気に購入した場合、購入単価1000円×1000株=評価額100万円になりますね。
その後、株価が900円に下がれば、評価額は10%低下して評価額90万円に目減りしていまいます。
ドルコスト平均法で10万円ずつ購入した場合
一方、毎月10万円ずつ投資して10ヶ月かけて買い付けた場合はどうでしょうか?
株価が下がって、例えば900円になったとしても、毎月投資なら900円のときにも買付けを入れているので、平均取得単価は一括投資をした時に比べて安くなります。
1年かけて株価が「1000円、1500円、900円、1200円」と上下に動いた場合、例えば1500円の時に一括で投資すれば、最終的に評価損はマイナス20%になります。
しかし、ドルコスト平均法で毎月10万円をコツコツ投資した場合は、底値である900円の時にも買付けを入れているので、取得単価が下がり評価損は一括投資よりも低くなります。
一括投資では、高値掴みをしてしまった時にリカバリーが難しいですが、ドルコスト平均法なら底値でも買付けを入れるので、買付け単価を返金地にならす事ができるのです。
『買付けを入れる時間を分散することで、高値掴みのリスクを減らすことが出来る』これがドルコスト平均法の強みです。
評価額がマイナスになった時にのみ買い付けるナンピンという手法もありますが、ナンピンは非常に難しいので、投資初心者はドルコスト平均法が一番落ち着いて投資出来る手法となります。
ドルコスト平均法は、株や投資信託のみならず、南アフリカランドやトルコリラといったスワップ金利狙いの高金利通貨への投資でも使えます。
私が投資初心者にオススメする南アフリカランドへの積立投資では、このドルコスト平均法を使って年利7%のスワップポイントを稼ぐ際のリスクを減らします。
ドルコスト平均法の利点は心理面!長期保有するならドルコスト平均法が最強です
ドルコスト平均法が生きるのは、相場がジグザグと上下するケースです。
相場が右肩上がりだった場合は、ドルコスト平均法より一括投資の方が利益が大きくなります。
正直な話、一括投資とドルコスト平均法、どちらが得かというのは結論が出ていません。
相場というのは、ジグザグで上がるケースもあれば数年間、右肩上がりのケースもあるからです。
ドルコスト平均法の利点は、心理面にあります。
一括投資は、一度、投資をしたら相場の上げ下げの影響をモロに受けます。
投資家は眺める事しか出来ないので、価格の上げ下げに一喜一憂する事になります。
上がった時は良いのですが、いざ価格が落ちて含み損が増えた時
「この下げはヤバイ!暴落か!?損切りした方がいいかも…!」
と心理的に揺さぶられます。
暴落が起きた時「どこまで下げるか分からない」という恐怖は、投資家の誰もが一度は味わう修羅場です。
人間の心理として「損をしたくない」という気持ちは非常に強い傾向にあります。損をし時の苦痛は、得をした時の喜びの10倍とも言われています。
この損をしたくないという心理が働き、下げ幅に耐えられず、含み損がこれ以上、拡大しないようにと底値で売ってしまうことを『狼狽(ろうばい)売り』と言います。
投資家にとって、最も避けるべき行為が、この狼狽売りです。
例えば、2008年に起きたリーマンショック。
当時は米国株をはじめ先進国株式は50%以上、価値を落としました。
もし当時、あなたが先進国株に投資していて、急に50%評価額が落ちたら、どう思いますか?
底値が分かっていれば回復するまで持ち続ける or 底値のうちに買付けを入れておく…といったアクションが出来ますが、当事者からすれば、何年待てば株価が回復するのか、いつ底を打つのか分からず毎日不安と戦う事になります。
ちなみに、ダウ平均株価を例として見ると、2008年の暴落後、5年かけて株価を回復させました。
リーマンショック前の高値が14000円で、リーマンショック後に6600円に暴落。2013年に再び14000円を突破しています。
当時は、もう株価が回復することは無いのでは? という予想まで出ていたので、いかに悲惨な雰囲気だったか分かりますね。
そんな悲惨な雰囲気の中、あなたは株価の回復を信じて、損切りをせずにホールドを続けられますか?
もしドルコスト平均法を使い、機械的に毎月一定額を投資していれば、リーマンショック後に暴落した株を買い付ける事ができて、安く買えた分だけ平均取得単価を下げる事が出来ました。
虎の子の投資資金を一括投資をして、いざ暴落に直面した時、値上がりを信じて待ち続けるのは心理的に、非常に難しいです。
ドルコスト平均法を使えば、暴落した時も「安く買い付ける事が出来るぞ」というお得な心理が含まれるので、暴落時の狼狽売りを防ぐ事が出来ます。
もちろん、暴落後に価値が上がるものに投資していなければ、意味がありません。
暴落はピンチであると同時にチャンスです。
周りの投資家が含み損に耐えきれず、投げ売りをしている中、ドルコスト平均法でコツコツ安値で拾い集めていけば、最後に笑うことが出来ます。
ぜひ、初心者の方はドルコスト平均法を活用して『投資の本質は長期投資である』という事を学びましょう。
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ドルコスト平均法で取得単価を下げつつ拾っていけば、含み損を縮小しつつ、それ以上のスワップポイントでプラスに持っていく事が出来ますよ。
ただし、南アフリカランドをはじめFXの通貨トレードですと、投資信託のように自動で毎月積立…といった設定が出来ないので、手動で投資していく必要があります。
含み損があると追加投資するのに勇気が入りますが、ドルコスト平均法を最大限活かすために、機械的に投資しましょう。
私が考えるアクティブ投資の最適解は、下記の記事にて紹介しています。
・先進国株式インデックス+南アフリカランドの投資で年利回り10%を目指そう
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