デフレから抜け出せない日本の金利は、0.1%前後と非常に低いです。
そのため銀行にお金を預けていても、ほとんど利息が付きません。
そこで、FXを利用して高金利の外貨を買い、その差額金利を得る「スワップ金利」を利用した資産運用は、有効な投資となります。
一番、安定しており世界の基軸通貨となっている米ドルですと、スワップ金利は2%前後ですが、さらにリスクを取った南アフリカランドを見てみましょう。
なんと、2017年現在、南アフリカランドのスワップ金利は7%~8%です。
スワップ金利は二国間の通貨の金利差で決まりますから
南アフリカランド7% – 日本円0.1% = スワップ金利:6.9%
となります。
南アフリカランドを保有しているだけで、年間6.9%の利息がつくのです。
銀行の金利と比較すると非常に高いリターンですね。
しかし、高いリターンの裏には、それ相応のリスクもあります。
南アフリカランドは、そもそも発展途上国であり政治の不安定な南アフリカの通貨です。
そのため、通貨価値が大きく動きやすく、1ランド10円を基準としても1円単位(10%)で動くことも多いです。
▼ 南アフリカランド/円 為替レート(5年分)
ご覧の通り、1円単位で大きく動いていますね。
ドル円で例えるなら、1ヶ月で10円近く動くという事です。
先進国の通貨ペアだと、ちょっと考えられないボラティリティ(変動額)ですよね。
そのため、ハイレバレッジをかけていると、すぐに強制ロスカットになってしまうので注意が必要です。
そんな南アフリカランドを使ったスワップ金利の利ざや取りですが、私はオススメします。
今回は、なぜ南アフリカランドのスワップ金利で稼ぐ方法がオススメなのか、メリット・デメリットと合わせて紹介します。
目次
南アフリカランドのデメリット:発展途上国の不安定さの影響を受ける
最初にデメリットからお話します。
南アフリカは、まだまだ発展途上の国なので、政治的に不安定です。
南アフリカは民族が多く点在しており、それらをまとめ、インフラを安定化し経済発展を推し進めるのは容易ではありません。
発展途上国から経済発展を遂げているけれど、苦戦している国の例として、インドがあります。
インドは人口増によって経済発展を遂げましたが、それでもカースト制度という身分主義が残っているため、貧富の差が埋まらず、なかなか先進国のようにはなれていない…というのが現状です。
もちろん、先進国からの投資や、現地の高学歴層が頑張って国を動かしているので、徐々に経済は発展していますが、やはり一筋縄ではいかないのが発展途上国というものです。
発展途上国の中で最も成功した例は中国ですが、中国も人権問題や政治問題をたびたび起こしていますからね。
中国の人民元は信用できないので、国民が電子マネーを使っている点を見ても、色々と問題が山積みです。
このように、発展途上国の通貨というのは、こういった不安定な政治・国の情勢の影響を受けるので、リスクが高い…というデメリットがあります。
しかし、順調に経済発展が進めば通貨価値も上がるので、長期投資には向いていると言えます。
南アフリカランドのメリット:南アフリカは今後も発展していく=通貨の価値が安定する
南アフリカは、現在、地球最後のフロンティアと言われており、日々、経済発展が進んでいます。
その経済発展に貢献しているのが人口数で、世界人口の増加率が年平均1.18%だったのに対し、アフリカは2.71%と人口増加が目に見えて分かります。
人口が増加すれば、それだけ労働者と消費者が増えて経済が発展していくのは、皆さんもうご存知ですよね。
かつて発展途上国だった中国が、人口増加にともなって経済を発展させて、世界第二位の経済大国になった事は記憶に新しいと思います。
しかし、そんな中国も一人っ子政策と、教育費の増加に伴う少子高齢化という先進国病を発症し、今後、人口減少が予想されます。
一方、アフリカは21世紀後半まで人口増加が続くと予想されており、いずれ経済大国として巨大な成長を遂げることは疑いようがありません。
南アフリカが安定した国になれば、当然、南アフリカランドの通貨価値も高くなります。
一方、日本はインフレ化を目指して量的緩和政策を行っているため、今後、円高を維持するのは難しくなるでしょう。
南アフリカランドは、今は南アフリカの地政学リスクが目立つため、1ランド10円前後という安値で買えますが、5年、10年と経済発展を遂げていけば、ランドの価値は上がっていくでしょう。
どんなにランドのレートが下がっても、決済をしなければ損は確定しません。
スワップ金利を稼ぎつつ、南アフリカの発展を待つのが効果的な資産運用と言えるでしょう。
南アフリカランドのメリット2:高い金利が含み損を吸収する
南アフリカランドのスワップ金利は7%~8%です。
5年保有していれば、
1年7~8%×5年 = 35%~40%のスワップ金利を受け取る事が出来ます。
仮に、南アフリカランドを1ランド10円のレートで購入し、5年後、1ランド8円で売却して20%の為替損を受けても、15%~20%の利益を確保することが出来ます。
為替損を20%受けてもなお利益が出るというのは、凄まじいですね。
いかに南アフリカランドのスワップ金利が強いか分かります。
5年で20%の利息なら、1年あたりの利息は4%です。
日本の銀行利息が0.1%前後なのを考えると、破格の金利ですね。
もちろん、逆に南アフリカランドが値上がりすれば、その分、為替益を得ることが出来ます。
長期保有するなら南アフリカランドは有力な投資先です
通貨の価値は、その国の安定性や経済力に依存します。
南アフリカは、今や米国や中国が先を競って投資しているフロンティアです。
今後、南アフリカが発展していく可能性が高い…と私は考えていますので、少額ですが南アフリカランドを保有してスワップ金利を稼いでいます。
為替レートが不安定ですが、そのリスクを吸収する脅威のスワップ金利が南アフリカランドには秘められていますので、ぜひ南アフリカランドの投資も視野に入れておきましょう。
南アフリカランドであれば、10万円ほどの軍資金で1万通貨買えるので、ぜひ保有してスワップ金利の多さを実感してみて下さい。
私は安定した先進国株式に分散投資できる「先進国株式インデックス」と合わせて、南アフリカランドに投資するポートフォリオを組んでいます。詳しくはこちら。
・先進国株式インデックス+南アフリカランドの投資で年利回り10%を目指そう
スワップ金利の高い通貨は、南アフリカランドの他にトルコリラも有名ですね。
トルコリラのメリット・デメリットは下記の記事で詳しく書いていますので、参考にして下さい。
・トルコリラでスワップ金利を狙うメリット・デメリットを解説。スワップ金利10%は魅力的だがリスクも大きい
スワップ金利は1.5%と低めですが、安定性を重視するなら豪ドル(オーストラリアドル)も有力な投資先です。
レバレッジをかければリスク・リターンも調整できます。
・スワップ金利狙いで豪ドル(オーストラリアドル)に投資するメリット・デメリット
中国の代表的IT企業アリババに投資したい方はこちらが参考になります。
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